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「神の敵」とはいったい誰のことでしょう? [ニュース]

アメリカの牧師が イスラム経の経典である「コーラン」を焼却するという話題で 昨日焼却を中止したと発表されていました

<コーラン焼却騒動>特異な人物?ジョーンズ牧師
毎日新聞 9月11日(土)10時36分配信  【ニューヨーク山科武司】米同時多発テロ(01年)から9年となる11日にイスラム教の聖典コーランを「焼く」か「中止する」かで世界中のメディアを振り回した米フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師(58)。各国の非難の的となった彼の活動歴を伝える報道からは、「悪霊論」を唱えるなど特異な人物像が浮かび上がる。  独シュピーゲル誌(電子版)などによると、ジョーンズ牧師は元ホテルのマネジャー。80年代にドイツ西部ケルンに住み着き約30年間、福音派教会「ケルン・クリスチャン・コミュニティー」の牧師として活動した。  妻シルビアさんと自分を「神に指名された者」と称し、「暴君ネロの母に建設された地獄の都市」ケルンの救済を説いた。  「悪霊」が存在するとの独自の論を展開し、異論を唱える者を「神の敵」と攻撃した。同性愛者やイスラム教徒を糾弾し、子供を棒で打つ体罰も説いた。  精神的に追い詰められ、入院する信者もいた。信者に寄付をしつこく強要したこともあったという。教会資金を不正使用した疑いが強まり、ジョーンズ牧師は07年末、教会を追われた。今も教会は残るが、最盛期に約1000人いた信者は約80人にまで減っている。  米国に戻ったジョーンズ牧師は08年、フロリダ州の人口約10万人の田舎町ゲーンズビル市で現在の教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」を設立した。約50人の信者には、米中西部カンザス州で同性愛者やユダヤ教に抗議する原理主義活動で知られる別の教会の会員もいる。  09年夏、胸に「イスラム教は悪魔だ」と赤字で記したTシャツを着た子供の信者7人を市内の学校に登校させ、子供たちは登校禁止処分を受けた。同性愛者を公言する同市市長への抗議運動も展開した。地元紙に教会の不正経理を追及された。  ジョーンズ牧師に批判的な地元の別の教会関係者は、ブルームバーグ通信に「報道すればするほど元気づく。関心を引くため何度も騒ぎを起こす。店先でアメを欲しがるだだっ子のようだ」と語った。  コーラン焼却イベントを発表した今年7月から8月末までにジョーンズ牧師は、世界中の150以上のメディアから取材申し込みを受けたという。「関心を引く」のが狙いであれば目的を十分に達したことになる。  同市の警察・消防当局は「焼却を実行しようとすれば断固阻止する」と明言。ジョーンズ牧師の当初の決意にかかわらず、コーランが焼かれる可能性は低くなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100911-00000008-mai-int

個人の趣味趣向はどうあれ ”牧師”という人々を導く立場の人が いくら”異教”だと言って 排斥行動を表立ってするというのは些かやり過ぎの感は否めません

元々 仏教などを別にして 西洋や中東地域に根付く宗教は 元を辿るとほぼ同じ「神」になるはずなのですが 何故こうも対立するのでしょう?
(仏教も宗派などで様々に分かれてはいますが・・・)

自然の尊さと畏怖・人間同士の繋がりや愛情など 各宗派を超えて祈りを捧げることは大事ですが 相手を退けてまで祈る「神」などあるべくもありません

更に言えば神にとっての敵というより 人間にとっての敵はまた人間だと思います

各個人的意見、思想のぶつかりあい 利益の対立など 宗教とは全く別の問題を”宗派の違い”という安易的な括りでまとめてしまうため こういった状況が起こるのではないでしょうか?



ともかく 精神面のみならず 他者を認めないこの牧師の行為は 全く同意ができません

神が人を作ったとするなら その神の敵とは 互いに対立する人間だと思います
タグ:コーラン
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kaz

11日に問題の牧師とは別の牧師がコーラン焼却を実行したそうです
他者の信仰、思想を 理解・寛容できないとは なんと器が小さい宗教なのでしょうね
そんな宗教には間違ってもかぶれたくありません
(神が悪いのではなく その教えを曲解している人間自体が問題です)
by kaz (2010-09-13 18:13) 

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