SSブログ

安全より漫然? [ニュース]

川内原発 事実上“合格” 秋にも再稼働・・・巨大噴火リスクは?
TBS系(JNN) 7月16日(水)19時48分配信
 川内原発は世界でも有数の火山地帯にあります。川内原発の安全性を審査してきた原子力規制委員会は16日、事実上「合格」のお墨付きを与えました。秋にも再稼働の見通しですが、巨大噴火のリスクについてはどう評価したのでしょうか。
 傍聴席から抗議の声があがる中、事実上の「合格証明書」が出されました。原子力規制委員会は、川内原発1号機と2号機について、重大事故や地震・津波、火山の噴火やテロへの対策が新しい規制基準を満たすと評価した審査書の案を了承したのです。川内原発は、秋にも再稼働する見通しとなりました。
 「いろいろな手続きの関係では大詰めを迎えた」(鹿児島・薩摩川内市 岩切秀雄市長)
 しかし、専門家や決定に反対する人たちからは、「大きなリスク」を指摘する声があがっています。火山の噴火です。特に「カルデラ」とよばれる巨大な盆地を生み出し、日本では1万年に1度起きるとされる巨大噴火について懸念の声が高まっているのです。川内原発のすぐ近くには、こんな痕跡が残っています。
 「白い地層が全部3万年前に姶良カルデラから出たシラス(火砕流の堆積物)です」(鹿児島大学 井村隆介准教授)
 川内原発の周辺には5か所のカルデラが存在します。中でも、桜島の北にある「姶良(あいら)カルデラ」は、3万年前に巨大噴火が起きて、高温の火砕流が南九州を焼き尽くしたとみられています。こうした指摘に対し、九州電力は・・・
 「カルデラ的爆発を起こすインターバルは数万年から数十万年。現時点で存在する発電所の期間内には大きな影響を及ぼさない」(九州電力 瓜生道明社長 【去年7月】)
 九州電力は今回の審査で、「川内原発への火山の影響は十分小さい」としたほか、巨大噴火の前兆現象を捉えるためにモニタリングを実施する方針で、規制委員会もこうした対策を了承しました。
 「『カルデラ噴火の可能性が十分小さい』ということは合理性があると判断できる」(原子力規制委 島崎邦彦委員長代理)
(以下 中略)
 地震や火山のリスクが大きい日本で原発をどのように規制していくか。原子力規制委員会の田中委員長は16日、次のように述べました。
 「(原発の稼働期間は)せいぜい30年とかそんなものでしょう、川内の場合は。そういう間にはそういう噴火は起こらないだろうと、ただしモニタリングはしましょうと」(原子力規制委員会 田中俊一委員長)
 今後は、一般からの意見募集や工事計画についての審査などを経た後、 最終的な「合格」となりますが、再稼働には地元の同意を得ることが必要で、 川内原発の再稼働は秋以降になるとみられます。
 「世界で最も厳しい安全基準にのっとって、安全だという結論が出れば、立地自治体の皆さんのご理解をいただきながら、再稼働を進めていきたいと考えている」(安倍首相)
(16日17:05) 最終更新:7月17日(木)5時12分

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140716-00000055-jnn-soci

もう再稼働を止める手立ては無いようですね(事故でもない限り・・・)


そこで今朝の新聞3紙の一面記事を見てください

日経新聞と
日経.JPG

産経新聞と
産経.JPG

そして地元紙の熊日新聞です
熊日.JPG

ここで注目なのは 各紙同様の内容を掲載しているのですが 見出しのニュアンスが違う事

全国紙である前2紙に比べ 川内市とはすぐ隣である熊本県という立地もあってか 「安全性を担保されていない」という文面が目立ちます(他紙は安全基準に合格したと記載)


さすがに 何か遭った場合の安全性までは確約できないとはいえ 原子力規制委員会が審査した内容は そのための審査ではなかったということが浮き彫りになった訳ですね


だいたい ”規制”と言いながら実質 稼働審査しかやっていないのだからしょうがない


これでもし 冒頭のTBSニュースのような突発的(天災などによる)事故が起こった場合 誰も責任を取らず どうせ「想定外」で済ませるつもりなのは明らかですね

合格のお墨付きを出した張本人 田中俊一氏
田中俊一.JPG
万一の際は言い逃れさせないよ!

委員会もその機能が発揮されていないどころか 思考することを諦めているのではないかと思います
(そう思ってもしょうがあんめいよ!)


ちなみに この熊日紙によれば 原発を再稼働することにより 数百億円のコストダウンを図れるとのことですが 既に電力料金は上がった後だし(今後安くなることはないでしょう) 事故が起きなくても原発を廃炉するためにはそれ以上の費用が掛かるはずだし 万一事故が起きた場合の被害額は 九州の西側にある立地条件の関係上 福島第一の比ではないと思われます


更に言えば 今現在まで 我が熊本市民に対して原発事故の際の緊急避難や対策・対応案などの説明は一切ありません

これでよく 安全だ などと言えたもんだ・・・

nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。