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少子化の影響とは考えたくない [エトセトラ]

昨日のNHKの番組「クローズアップ現代」を見ていて思いました

2014年2月27日(木)放送分
「徹底追跡 精子提供サイト」
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3469.html

不妊に悩む夫婦のみならず 男性との交渉なしに子供だけが欲しいという女性に向けて ネット上でお手軽に個人の精子を街中で提供している人が居るそうです

そのための専用サイトなどが 確認されているだけでも数十も存在し 現在までに既に男性一人で数人から数十人も子供が生まれているとのこと・・・


このことについてゲストの方は 提供する人はともかく 受け取る立場の女性や生まれる子供に対し 感染症などの衛生面や倫理的側面での様々な問題点をあげ 専門の医療機関などで正当に妊娠するのが望ましいというような説明をしていました

確かに 匿名で受診できる現在の感染症検査は 確かに本人のものなのかどうかも疑わしく 更に万一陰性との記載が間違いなくても エイズウイルスなどの潜伏期間を経由せず 即受精させるやり方では感染のリスクは避けられない

殆どの場合は 個人の善意(?)で精子を無償提供しているそうですが 「タダより高いものは無い」の言葉通り 生まれてから後から親権請求を上げたりする可能性とかもあるわけだし 病気以外の弊害も無いわけではない

そういうことをよく理解したうえの合意であっても 生まれてくる子供に対し 「あなたの父親はどこの誰だかわからない人なの」などと将来話して聞かせることになることを考えると ゾっとします



確かに上記のように 数々の問題点が多いことも事実ですが やはりそれよりも問題なのは 正規の不妊治療や精子バンクの利用などに金額的かつ手続き上の問題があることが一番の原因ではないかと思います

仮に夫婦の生殖異常による不妊治療をする場合 一回の治療で数十万円することはザラで それを数回行うことで数百万から数千万という金額を掛けても 無事に出産までこぎつけることの難しさはとても考えが及びません

そんな単位のお金を掛けられる資産と体力を持った人だらけなのなら 何もこんな個人での取引きなどという問題も出てこないのでしょうが そんな裕福な夫婦は数えるほどしかないのが現実です


「個人取引きが悪い」

と断罪する前に まずはシステム(エイズなどの検査に匿名性を廃して実名登録させるなど)の見直しと社会環境の改善(子供の養育に必要な支援、または不妊治療などに関する費用負担の軽減など)から始めなければならないのではと思いました

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